Shiftキーを押しながら再起動

パソコンに不具合があるとき、再起動するだけで問題が解決することがあります。
その理由は、再起動することで、RAMを一度綺麗にして、起動中のプロセスを終了させることができるからです。その結果、原因不明の不具合も修復できる場合があります。それでも不具合が改善されない場合、高速スタートアップ機能を一時的に無効にした状態で、パソコンを完全にシャットダウンします。

高速スタートアップ機能について

Windows10が搭載されたパソコンに不具合が発生したとき、シャットダウンしてから電源を入れ直しても、あまり効果がありません。その理由は、Windows10では、[高速スタートアップ]機能が初期設定で「有効」になっているからです。

[高速スタートアップ]機能とは、パソコンの起動を速くするために、シャットダウン時にメモリやCPUなどの状態を保存しておく機能のことです。

パソコンの[電源]ボタンを押して起動するまでの流れ

  1. [電源]ボタンを押します。
  2. BIOSが読み込まれます。
  3. ドライバーの読み込みと初期化が始まります。
  4. ユーザ情報の読み込みが始まります。
  5. 起動完了

この中で、最も時間のかかる作業が「ドライバーの読み込みと初期化」です。
この時間を短縮するための機能が[高速スタートアップ]です。

[高速スタートアップ]機能が「有効」になっていると、時間のかかる「ドライバーの読み込みと初期化」を、起動時ではなくパソコンの電源を切る時に保存し、次に起動するときに読み込みます。

ジャピタ

たとえば、仕事が終わって退社するとき、次の日に必要な書類を、机の上に準備してから退社することで、翌日の仕事に取り掛かりしやすくなるイメージです。
この機能のおかげでWindowsの起動速度は格段に速くなりました。

高速スタートアップ機能の問題点

高速スタートアップ機能の問題点

[高速スタートアップ]機能はとても便利な機能です。しかし良い状態も悪い状態も引き継がれるため、不具合のあるパソコンをシャットダウンしても、トラブルは何も解決しません。
万が一不具合が発生した場合は、[高速スタートアップ]機能を「無効」にして、完全にシャットダウンする必要があります。

完全にシャットダウン(システム終了)する方法

完全にシャットダウンする方法
  1. [スタート]ボタンをクリックします。
  2. [電源]ボタンをクリックします。
  3. [Shift]キーを押しながら[再起動]をクリックします。

    完全にシャットダウンする方法
  4. [オプションの選択画面]が表示されます。
  5. [PCの電源を切る]をクリックします。
  6. [高速スタートアップ]機能が一時的に「無効」になり、パソコンが完全にシャットダウンします。