TPMとは
TPM(Trusted Platform Module)とは、パソコンに追加のセキュリティ機能を提供するためのチップのことで、CPUやコンピュータのマザーボードに搭載されています。
TPMは、暗号化で利用する鍵を安全な場所で管理するための仕組みです。
ランサムウェアの攻撃やマルウェアなどからパソコンを守り、不審な動作を監視して保護します。またパスワードや暗号化キーなどの機密情報を安全に保存します。
TPMを直訳すると『信頼のできる(トラステッドな)システム(プラットフォーム)に使われる部品(モジュール)』といった意味合いになります。
たとえば、金庫に鍵をかける場合、金庫と鍵を同じ場所に置いておくと開けられてしまう可能性が高いです。そのため、鍵を金庫とは別の場所(TPM)に保管し、鍵を取り出せる人を厳密に管理します。
最新版TPMのバージョンは2.0です。従来のTPM1.2と比較すると、機能が大幅に強化され、仕様も異なります。TPMを使う代表的な機能は、ストレージ(SSDやHDD)を暗号化するBitLocker(ビットロッカー)です。BitLockerはデータを保護するための機能です。
※Windows10 HomeではBitLockerを利用できません。
Windows11のシステム要件では、TPM2.0に対応するセキュリティチップが必須です。
自分のパソコンにTPMが搭載されているかどうか確認する方法
- [Windows]キーと[I]キーを押して[Windowsの設定]画面を表示します。
- [更新とセキュリティ]をクリックします。
- 画面左側に表されたメニューから[Windowsセキュリティ]をクリックします。
- [デバイスをセキュリティ]をクリックします。
- [セキュリティとプロセッサ]欄の[セキュリティ プロセッサの詳細]をクリックします。
- [セキュリティ プロセッサの詳細]画面が表示されます。
- TPMチップが搭載されている場合、[仕様バージョン]欄に「2.0」と記載されています。
デバイスマネージャーから確認する方法
- [Windows]キーと[X]キーを押してシステムメニューを表示します。
- [デバイスマネージャー]を選択します。
- [セキュリティデバイス]欄に[トラステッドプラットフォームモジュール2.0]と記載されていれば、TPMは搭載されています。
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