無線LAN 利用上の注意点

現代社会は、パソコンやタブレット、スマートフォンだけではなく、自動車や洗濯機、メガネや時計など、身の回りのあらゆるモノがネットにつながるIoT(Internet of Things)時代となりました。このような中、私達もセキュリティに関する意識を変えていかねばなりません。

Wi-Fiとは

Wi-Fiは、無線LAN(無線でインターネット通信を行う仕組み)の規格の1つで、今では無線LANとほぼ同じ言葉として使われています。このWiFiを利用する際の注意点を押さえておきましょう。

1) ルーターの管理画面へアクセスするパスワードを変更する

ルーターの管理画面へアクセスするためのIDとパスワードは、メーカーや機種ごとに初期値が一律(例:IDがadmin、パスワードが空欄など)で決まっていることがあります。
このため、万が一悪意ある第三者に無線LANへアクセスされると、初期値のIDとパスワードで管理画面に入られ、ルーターを乗っ取られてしまう危険があります。

[check]対策 初期値が一律の場合は、パスワードを変更しておきます。

2) 暗号化方式「WEP」を使わない

ルーターは、接続する機器との通信を暗号化し、通信内容を悪意ある第三者に盗み見られないようにする仕組みを備えています。暗号化の方式は、WEP、WPA、WPA2、WPA3の4つに分けられます。WEPはセキュリティ強度が弱く、専用のソフトウェアを利用すれば、複雑なパスワードを設定しておいても数分間で解読できてしまいます。

[check]対策 セキュリティ強度の高いWPA2またはWPA3を利用します。

3) 接続可能な機器を制限する(MACアドレスフィルタリング)

MACアドレスフィルタリングは、無線LANに接続できる端末のMACアドレスを登録しておき、未登録の端末を接続させない仕組みです。新しく端末を追加するたびにMACアドレスを登録する必要がありますが、一度登録しておけば、毎回設定する必要はありません。

[check]対策 MACアドレスフィルタリングを利用します。

4) ネットワーク名(SSID)の存在を隠す(ステルス機能)

パソコンやスーマートフォンなどは、周囲の無線LANを探索して一覧表示する仕組みになっています。このような探索に応答しないようにするステルス機能も有効です。この仕組みを利用することで、悪意ある第三者が無線LANのネットワーク名(SSID)を容易に参照できなくなります。

[check]対策 ステルス機能を利用します。

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