Amazon 代引詐欺に注意

Amazonで誰もが被害者になる可能性の高い巧妙な手口に注意が必要です。
Amazonプライム商品で被害が急拡大している、悪質な手口の一部始終を解説します。

Amazonで発生している悪質な手口

Amazonプライムで欲しい商品を見つけたのでリストに追加しておきました。
1週間くらい経った頃、欲しいものリストを見ると50%割引になっていたので、クレジットカードですぐに購入しました。

このとき、よく見れば、割引になっている商品がAmazonプライムではなく、マーケットプレイスに出品している別業者にすり替わっていることが分かるのですが、「タイムサービス」などと記載されているため、出品者を調べずに決済してしまいがちです。

3日後、販売元から理由なく一方的にキャンセル処理され、その翌日にキャンセル処理された商品と同じ金額の商品が自宅に届きます。


Amazon 代引詐欺に注意


このとき、Amazonの注文履歴を見ると、まだ配達中となっています。しかしクレジットカードで決済したものが、決済方法を指定していないのに代引決済になっていたので、受取拒否をしました。
この受取拒否したのが幸いでした。
この後、同じトラブルの事例がないかネットで調べてみると、同様の被害がたくさんありました。
どうやらこの手口の被害が急激に増えているようなのです。

悪質な人物がAmazonマーケットプレイスに商品を出品し、注文が入ったらキャンセル・返金処理をした後、その顧客に注文金額と同額の代引配送で安価なモノを箱に入れて郵送で送りつけます。その箱が注文した商品を思わせる外観であれば、注文した本人、もしくは家族が、商品が届いたと勘違いして代引きで支払ってしまいます。
結果的に注文主と販売主はAmazonを介さずに直接取引している形式になるので、Amazon側は「プラットフォーム外での取引なので保証できない」となります。

詐欺の手口を時系列に整理すると下記の通りとなります。

  1. 悪質なマーケットプレイスの出品者:Amazonに割引率の高い商品を出品
  2. ユーザー:クレジットカードで商品を購入
  3. 悪質なマーケットプレイスの出品者:数日後、理由なく一方的にキャンセル返金処理
  4. ユーザー:キャンセル返金処理された翌日に同じ金額の商品が届く
  5. ユーザー:支払いを終えて中身を見ると、注文した商品と異なるのでAmazonカスタマーセンターに連絡
  6. Amazon:販売元よりキャンセル処理されているので商品は発送されていない。受け取った商品は別物で保証対象外の商品のため、返金できないと回答
  7. ユーザー:だまされたことに気づきます。

この手口は、悪質なマーケットプレイスの出品者が、まずユーザーが購入した金額情報を調べるためにマーケットプレイスに商品を出品し、購入されたらキャンセル、返金処理をし、翌日に同じ金額で別の粗悪品を代引で配送し、お金をだまし取る手口です。

今回は受取拒否をしたので被害に合いませんでしたが、もしこのとき代引料金を支払っていたら、お金をだまし取られていました。すでに支払ってしまった場合、現時点では警察に被害を届けを出すくらいしかありません。

代引きで支払ってしまうと、『受け取りの意思を示した』とみなされ、お金を取り戻すことが難しくなります。日頃から代引配送されている方は特に注意が必要ですが、クレジットカード決済をしている方も、このような被害に合う危険性があります。代引きの荷物は十分注意が必要です。

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