0800番号に注意

「0800」で始まる11桁の番号は、企業が利用する正式な着信課金番号サービス「フリーダイヤル」です。このサービスは、電話をかけた人(発信者)ではなく、着信側の企業が通話料を全額負担します。

従来主流だった「0120」(10桁)の番号が不足したため、新たに割り当てられたのが
この「0800」(11桁)番号です。サービス機能は「0120」と変わりません。

ただし「080」から始まる11桁の番号は、個人が使う携帯電話の番号であり、通話料は発信者に発生します。この「080」と「0800」のわずかな違いが詐欺に悪用される原因となっています。
スマートフォンの着信画面では先頭の数桁しか見えず、直感的に見分けるのが難しいためです。

なぜ「0800」が詐欺に悪用されるのか

「0800」は企業からの信頼感がある番号というイメージを悪用し、現在、詐欺や悪質な営業電話が多発しています。特に急増しているのが、コンピューターが不特定多数に一斉に電話をかける「ロボコール詐欺」です。

大手電力会社、ガス会社、通信事業者を装い、「契約が切り替わる」「未納料金がある」といった自動音声で利用者を動揺させます。オペレーターにつながると、「検針票のお客様番号」などの重要な情報を聞き出そうとする手口に注意が必要です。

また「NTTファイナンスです。未納料金があります。詳しくは〇番を押してください」といった自動音声もあります。身に覚えのない請求で不安をあおり、金銭をだまし取ろうとするものですが、絶対に指定された番号を押したり、折り返したりしないでください。

0800番号に注意

今日からできる! 迷惑電話から身を守るための3つの対策

【対策1】心当たりのない番号には「出ない」
迷惑電話に対する最も効果的な防御策は、心当たりのない番号からの着信には一切応答しないことです。正規の企業からの重要な連絡であれば、必ず担当者は留守番電話に要件と連絡先を残します。

【対策2】気になる番号は必ず「調べる」
着信履歴に残った「0800」番号が気になる場合は、応答する前に必ずインターネットで検索します。
例えば、「0800-xxxx-xxx 迷惑電話」といったキーワードで検索すれば、その番号が正規のものか、悪質業者からの電話かすぐに判別できます。

【対策3】しつこい番号は徹底的に「ブロックする」
検索して悪質だと判明した番号や、何度もかかってくるしつこい番号に対しては、スマートフォンの標準搭載されている着信拒否機能を利用して、今後の着信を根本からシャットアウトします。

「0800」番号は本来、企業と消費者をつなぐ便利なサービスですが、その仕組みが悪質業者に利用されています。「出ない」「調べる」「ブロックする」の3つの対策を日々の習慣にすることで、安全な通信環境を守り、詐欺や迷惑電話を回避しましょう。

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