Office2016と2019のサポート終了後も使えるの?

MicrosoftのOffice2016とOffice2019の延長サポートが2025年10月15日(日本時間)に終了します。サポートが終了しても「ネットにつながなければ大丈夫」と思われている方がとても多いです。サポート終了後、直ちに被害にあうとは限りません。しかしサポート終了製品を使い続けることのリスクを正しく認識しておく必要があります。

インターネット接続を継続するリスク

Office2016/2019のサポート終了後にインターネットに接続したまま使うと、以下のような技術的な問題が生じます。

  • 機能の不安定化:Outlook(メール)やOneDrive(クラウド保存)など、インターネットと連携する機能は保証対象外となり、動作が不安定になる可能性があります。
  • ライセンス認証の不確実性:再インストールやPCの買い替え時、サポート終了から期間が経つとライセンス認証サーバーとの連携が保証されず、認証が通らなくなる可能性があります。

オフラインでも潜む「セキュリティ更新停止」のリスク

インターネットに接続されていなくても、サポート終了による最大のリスクはセキュリティ更新が止まることです。

  • マルウェア感染のリスク:既知の脆弱性(ぜいじゃくせい:プログラムの保安上の欠陥)を突いたUSBメモリ経由のマルウェア(悪意のあるプログラム)などに感染する場合があります。
  • 修復の難しさ:セキュリティの更新が止まっているため、万が一感染すると、その後の修復や対策が非常に難しくなり、被害が拡大する恐れがあります。

Office2016と2019のサポート終了後も使えるの?

取るべき最善の行動

安全にOfficeを使い続けるには、後継の製品へ移行することです。やむを得ず継続利用する場合は、以下の限定的な使い方を厳守してください。

  • 完全なオフライン利用:インターネット接続を完全に遮断し、機密性の低い文書作成のみに限定して利用します。
  • 定期的なバックアップ:外付けHDDやUSBメモリに定期的にデータを保存(バックアップ)し、万が一のデータ消失のリスクに備えます。

「まだ使えるから大丈夫」と思っているうちにサイバー攻撃の標的となり、大切なデータを失ってしまうケースは本当に多いです。“使える”と“安全に使える”は別問題です。
今のうちに、安全な使い方やMicrosoft365などの後継バージョンへの移行準備を始めておきましょう。

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