BitLockerとは

BitLocker(ビットロッカー)は、Windowsに標準搭載されたファイルシステムの暗号化機能のことです。この機能を有効にすると、内蔵ドライブを他のパソコンに接続してデータを抜き取ろうとしても、回復キーの入力が求められます。正しく入力できなければアクセスできないため、盗難や紛失、パソコンを売却や処分した場合でも、悪意ある第三者に情報を抜き取られる心配がありません。

Windows11では、ProやEnterprise、Educationのエディションで利用できる機能でしたが、バージョン24H2からは、HOMEエディションにも搭載されるようになりました。

Windows11 HomeはBitLockerそのものは利用できないものの、簡易版[デバイスの暗号化]機能を備えています。とても便利な機能ですが、何らかの原因でBitLockerのロックがかかってしまうと、自分でもパソコンにアクセスできなくなるため、BitLockerの仕組みを理解しておく必要があります。

回復キーが求められ場面

• ドッキングステーションを脱着したとき
• 周辺機器を追加したとき
• Windowsのサインインする時に誤ったPINコードを何度も入力したとき
• パスワード認証を何度も失敗したとき

個人でパソコンを使用し、外に持ち出さないなら盗難や紛失するリスクもないため、BitLockerの機能を「オフ」にするのも得策です。

BitLockerをオフにする方法

1. [Windows]+[I]キーを押し、設定画面を表示します。
2. 画面左側のメニューから[プライバシーとセキュリティ]をクリックします。
3. [デバイスの暗号化]をクリックします。
4. デバイスの暗号化を「オフ」にします。

デバイスの暗号化を「オン」にして、BitLockerを有効にした場合は、回復キーを確認しておきます。

回復キーを確認する方法

1. Microsoftアカウント管理デバイスの管理画面を開きます。
2. Microsoftアカウントでサインインします。
3. 対象となるパソコンの[詳細を見る]をクリックします。
4. [BitLockerデータ保護]欄の[回復キーの管理]をクリックします。
5. Microsoftアカウントのパスワードを入力してサインインします。
6. 回復キーが表示されます。

最近購入したパソコンの場合、デバイスの暗号化が初期設定で「オン」になっている場合もあるため、確認が必要です。