クレジット決済の動向

米スクウェアがクレジット業界の常識を覆すサービスを北米のみならず世界市場でスタートし、日本でも2013年5月よりスタートしました。日本での米スクウェアの知名度はまだ少ないため、三井住友カードと業務提携して審査体制を強化しています。
現在日本国内では楽天とソフトバンクが黒船の来襲に迎え撃つ戦いとなっています。

米スクウェアのクレジット決済サービス

スクウェアのクレジット決済サービス

米スクウェアのサービスは、スマートフォンのイヤフォンジャックにスクウェアの小型読み取り機を差し込み、簡単にカード決済ができる仕組みです。

従来のように専用端末(十数万円)が不要で、カード会社へ支払う手数料は、国内3.25%と格安です。(通常は5~7%)しかも、カード決済後の入金は、最短で翌日に銀行口座に振り込まれます。また、端末は現金対応も可能で、売り上げ管理もWeb上で行うことができます。送信するカード情報は暗号化され、国際標準の認証PCIDSSも取得、不正決済を察知するシステムもあります。

日本国内のクレジット決済の動向

米スクウェアの動向を見て、日本でも2012年秋から楽天やソフトバンクなどがサービスを開始しましたが、2013年に入り、顧客争奪戦が激しさを増し、米スクウェアの手数料率が発表されると、楽天とソフトバンクは、手数料を約5%から3.24%へ引き下げました。

楽天のクレジット決済サービス

宿泊予約サイトに登録する宿泊施設や、出前宅配サイト、グルメ情報サイト、楽天市場の登録店舗があるため、潜在顧客は十分。楽天の強みは、グループ内に多岐にわたるサービスを抱えていること。特にカード会社と銀行を有していることは優位です。楽天銀行の口座を利用すれば、休みでも決済の翌日に入金されるためメリットもあります。楽天スマートペイ

ソフトバンクのクレジット決済サービス

ネット決済大手の米ペイパルと組み、「ペイパルヒア」サービスとしてスタートしました。カード読み取り機は、ソフトバンクショップで購入でき、すでに数千台を配布済みです。ペイパルヒアの特徴は、スマホ決済にとどまらず、アカウントを「口座」代わりに個人と店とを結ぼうとしている点です。

今後のクレジット決済の動向

米スクウェアは、次の展開をスタートしています。それが「顔パス認証」です。事前に本人が顔の画像などを登録しておけば、店側が「顔パス認証」だけで決済できるためカードも不要になります。今後のカード決済市場の動向から目が離せません。

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