ウェップ| WEP|

ウェップとは、Wired Equivalent Privacy の略です。無線通信における暗号化技術のひとつで、IEEE によって標準化されました。64bit もしくは 128bit のデータ長の暗号鍵方式で、双方の鍵(暗号)が同じでないと、通信ができない仕組みです。

WEPは無線上のデータを保護するために IEEE 802.11で規定されました。以前よりセキュリティー上の問題が指摘されており、近年では市販PCを使用して数秒で解読可能なツールも存在しています。2010年5月にWi-Fi AllianceはWEPの段階的な使用中止を宣言しており、2014年からはWi-Fi Certifiedプログラムにおける使用が禁止される予定となっています。

  • WEPが脆弱な理由: 
    1つの無線アクセスポイントと複数のクライアントで、暗号化用の鍵を共有しており、パスワードが変更されない限り、同一の鍵が使用され続けます。また暗号アルゴリズムも複雑ではないため、短時間で暗号の解読が可能となってしまいます。

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